knowledge不動産売却を成功させる基礎知識
不動産取引はとても大きな金額が動き、成功すれば想定以上の利益を得られますし、失敗すれば驚くほど低価格となりガックリしてしまうこともあります。不動産売却で成功するために大切なこと、それは「正しい知識」を持つことです。
熊本市のコスギ不動産リアルティが不動産のプロとして、わかりやすく不動産売却の基礎知識・成功の秘訣をご紹介します。
knowledge不動産売却の流れ
STEP 1相場観を身につける
まずは売却予定の物件がいくらくらいで売れるのかを調べましょう。不動産ポータルサイトなどで条件が似ている物件の売出し価格や成約事例を確認するとある程度の相場観が身につきます。
STEP 2ご相談・査定依頼
相場観が身についたら不動産会社に相談・査定依頼をしましょう。査定額が高すぎる、査定内容が気になる場合は気軽に質問をしてみましょう。
STEP 3媒介契約を結ぶ
査定額に納得できたら不動産会社と媒介契約を結びましょう。媒介契約には3種類ありますので、ご自身に合ったものをお選びください。それぞれの違いについては担当者に確認しましょう。
STEP 4売却戦略を立てる
希望売却価格や売却までの期間を伝えましょう。担当者が要望に合わせた売却戦略を立て、提案します。
STEP 5販売活動の開始
不動産会社が売却戦略に沿った内容で宣伝・営業を行います。内覧は売主様のお立ち会いが必要となりますのでご協力ください。
STEP 6購入希望者様と条件交渉
売主様と購入希望者様の間に不動産会社が立って条件交渉を行います。
STEP 7売買契約の締結
条件交渉により双方の合意が得られましたら、売主様と買主様の間で売買契約を結びます。
STEP 8決済とお引渡し
条件交渉で決定した期日までに買主様から代金が入金されます。入金確認後、期日に合わせて不動産の所有権移転、物件のお引渡しを行います。
STEP 9確定申告
不動産売却により利益が発生した場合は翌年の2/16~3/15の間に確定申告を行います。
knowledge不動産の査定評価、売却成功のポイント
相場に合った売出し価格の設定を
不動産売却において売出し価格の設定はとても大切です。さまざまなことをスマホで気軽に調べられる現代では、購入希望者様も相場に詳しいことがほとんどです。そのため、相場からあまりにかけ離れた高すぎる価格設定は、売却活動に悪影響を与えてしまうかもしれません。
大切な不動産だからこそ「高く売りたい」とお考えになるのは当然です。当社ではそんなお客様のお気持ちを大切にします。熊本市の相場やニーズに精通したスタッフが、ご希望をできるかぎり尊重しつつ現実的な査定価格をご提示し、売出し価格についてのアドバイスをいたします。
リフォームで付加価値アップ
効果的なリフォームはより高く・よりスムーズな売却を可能にします。予算をかけすぎなくても壁紙を交換や設備を一部新しくするだけでも付加価値が高まり、売却代金に良い影響があります。当社ではリフォームを始め、物件に付加価値をつけるご提案もいたしますのでお気軽にご相談ください。
アピールポイントをまとめる
不動産はひとつとして同じものはなく、どの物件にも個性があり、それが売却を有利に進める武器となります。学校やスーパーが近い、交通の便が良い、眺望が良いなどご自宅のアピールポイントを整理して内覧希望者様に答えられるようにしておきましょう。
売却条件の調整・交渉は担当者にお任せを
不動産売買は金額が大きなお取引ですから、売主様と購入希望者様が直接交渉されてしまうとトラブルになることが珍しくありません。金額や条件面で折り合いがつかずになかなか売却が決まらない、そういった事態を避けるためにも、調整・交渉は担当者にお任せください。
売主様と購入希望者様のご希望が離れていてもじっくり交渉を進め、お互いが笑顔で納得できるように無理なく調整させていただきます。
内覧希望者様の印象をアップさせるコツ
ポイント1「家の顔」となる玄関をきれいに
玄関は希望者様が内覧で最初に見る場所です。人付き合いも「第一印象」が大切なように、内覧もファーストインプレッションが重要になります。入念な清掃、靴は靴箱に収納、真新しいスリッパを用意するなどして、家の顔を美しく整えておきましょう。
マンションの場合、可能であれば共有部の清掃もしておくと印象がさらに良くなります。
ポイント2部屋の印象を「明るく」する照明
部屋の照明も清掃しておきましょう。明るい部分はホコリや汚れが目立ちやすいため、内覧者様も気が付かれます。また、照明器具がきれいになっていると照らしやすくなり、部屋全体の印象を明るくしてくれます。特に階段や廊下などは日の光が入りにくいので昼間でも照明を点灯させ、物件全体を明るくしておきましょう。
ポイント3「暮らし」が見える収納内部も整理整頓を
内覧者様によってはクローゼットや押入れもチェックします。内覧があるからと焦って荷物を詰め込んでしまうと、見られた時に恥ずかしい思いをするかもしれません。普段見せない場所だからこそ、しっかり整理整頓しておきましょう。整った収納内部は内覧者様も暮らしの参考になるため、購入の後押しにつながることもあります。
ポイント4水回りは「清潔感」が何よりも大切
浴室やトイレは生活に欠かせない場所ですが、水回りは水垢やカビが溜まりやすい場所でもあります。内覧前にしっかり清掃を行うことはもちろん、換気を行ってニオイや湿気をしっかり取り除きましょう。清潔な水回りは内覧者様へ確実に良い印象を与えます。
ポイント5「今すぐ使いたい」
そんなキッチンにしましょう
浴室やトイレは生活に欠かせない場所ですが、水回りは水垢やカビが溜まりやすい場所でもあります。内覧前にしっかり清掃を行うことはもちろん、換気を行ってニオイや湿気をしっかり取り除きましょう。清潔な水回りは内覧者様へ確実に良い印象を与えます。
ポイント6シンプルにして
「広さ」を演出
売却予定の物件は清潔にすることはもちろんですが、不要なものはなるべく置かない意識も大切です。たとえば、インテリアも整理して必要最低限にすれば、家を広々と見せることができますし、適度な生活感を保ちつつスタイリッシュさを演出できます。内覧者様に「こういうインテリアもいいな」「リビングが広くて良さそう」と思っていただけるかもしれません。
ポイント7「ニオイ」
に配慮しましょう
家の匂いは家主にはわからないものですが、来訪者にはすぐ気づかれるものです。内覧前は消臭対策を行って、タバコやペットの匂いなどをできる限りカットしておきましょう。
ポイント8「ペット」
は預けておきましょう
もしペットを飼われている場合は内覧時にどこかに預けるなどしておきましょう。内覧者様によっては動物が苦手な場合もありますし、ニオイを抑えるのにも効果的です。
ポイント9「戸外」
にも目を向けましょう
お部屋の中だけでなく、外の状態にも気を配りましょう。戸建てなら庭や外壁、マンション等ならベランダを清掃しておいてください。特に不用品を戸外に置いている場合は速やかな撤去をおすすめします。
ポイント10内覧者様の「心に響く」アピールを
内覧者様は物件選びの際に建物の状態だけでなく、周辺環境も重視しています。いつも使っている駅やスーパー、学校、病院など周辺にある施設について答えられると、購入後の暮らしをイメージしてくれやすくなります。道が広い、近くに公園がある、美味しいラーメン屋がある、といった地元民ならではの情報は意外と内覧者様の心に響きます。
knowledge不動産売却時にかかる費用
不動産には4つの価格があります
不動産売却では4つの価格を参考にして査定額や売出し価格の決定を行います。「地価公示価格」「基準地価」「路線価」「実勢価格」の特徴と違いをそれぞれ確認しておきましょう。
ポイント1地価公示価格
(国交省)
国土交通省が1月1日時点に調査を行い毎年3月の中頃に公表する土地の価格です。全国で約2,500人の不動産鑑定士が評価を行い、国土交通省土地鑑定委員会が公表を行います。土地の利用状況や環境、形状から標準的であると考えられる全国の標準地(2万ヶ所以上)を1ヶ所につき2人以上の鑑定士が鑑定。建物の価値に左右されないように土地を更地として評価を行い、それぞれの用途を「住宅地」「商業地」「工業地」といった形に分類します。
ポイント2基準地価
(都道府県)
国土利用計画法に基づいて調査を行い、7月1日時点の基準地1㎡あたりの価格を判定して9月下旬頃に公表する価格です。
地価公示価格と評価方法は似ているものの基準日や公表日、評価する不動産鑑定士が1人以上であるなどの違いがあります。また、公示価格の半年後ということもあり、基準地価は公示価格を補完する意味合いがあるのも特徴的です。売却を検討される方にとっては公示価格とともに重要な指標となることでしょう。
ポイント3路線価
(国税庁)
主要道路に面する標準的な宅地1㎡あたりの評価額のことです。1月1日を基準として、7月1日に頃に国税庁から公表されます。
路線価には2種類あり、「相続税路線価」は相続税や贈与税の算出に用いられる基準で国税局が決定します。「固定資産税路線価」は各市町村が決定し、固定資産税・都市計画税・不動産取得税・登録免許税の算出に使われるものです。
不動産を所有されている場合や相続などで資産を受け継いだ時に利用する価格です。
ポイント4実勢価格
(取引事例)
実際に不動産取引が成立した価格のことです。売主様と買主様が交渉を行い決められた価格であるため、その時々の事例により変動します。不動産売却では条件の近い事例をまとめて参考にしますが実勢価格は過去のものであり、将来的な取引と必ずしも一致する価格というわけではありません。取引がない場合は公示価格や路線価などの公的データが参考値となります。
不動産売却にかかる費用や税金について
ポイント1仲介手数料
売買成立時に不動産会社へ支払う手数料です。上限が定められており売却価格が400万円を超える場合は「売買金額×3%+6万円」という計算式で算出できます。成功報酬であるため、売買成立しない場合は支払う必要はありません。
ポイント2住宅ローン残債・一括返済手数料
不動産のローン残債額です。売却代金により一括返済する場合、手数料がかかる場合があります。
ポイント3登記費用
不動産についている抵当権を抹消するために必要な登記費用です。不動産1軒につき1,000円かかり、司法書士へ依頼する場合は別途費用がかかります。
ポイント4引越し費用
売却を伴う住み替えの場合は、元の家から新居への引越し費用がかかります。
ポイント5土地の測量費用
土地や戸建てを売却で土地を実測したり分筆したりする場合に地積更正・境界確定費用といった費用がかかります。
ポイント6修繕・
リフォーム費用
売却する前に建物の修繕やリフォームをしてから売る場合はその費用がかかります。
ポイント7解体費用
築古物件で建物そのものの価値が薄い、または存在していると売りにくい場合は更地して土地だけで売るために解体費用がかかります。
ポイント8譲渡税
不動産売却によって発生した利益「譲渡所得」に対して所得税・住民税がかかります。譲渡所得は譲渡所得=収入金額-取得費-譲渡費用で算出します。
ポイント9印紙代
売買契約書に貼り付ける印紙にかかる費用です。
減税処置について
不動産売却で必要な税金にはさまざまな減税処置があります。
譲渡所得税は不動産の利用形態や所有期間によって税率が変動します。たとえば、長期保有してから売却する方が税率は低くなります。また、一般的な住宅の売却であれば「3,000万円の特別控除」を受けて税額を大きく減らすことが可能です。他にも「特定の居住用財産の買換え特例」「居住用低率分離課税の特例」などもありますので適用できる場合は売却時の費用を抑えることができます。
knowledge売却を依頼する不動産会社の選び方
売却を成功させるためには不動産会社は売主様にとって最良のパートナーでなければいけません。信頼できる不動産会社を選ぶために必要なポイントをご紹介します。
得意エリアである
不動産会社は大きくわけて広いエリアをカバーする「大手」と特定地域に強い「地域密着型」の2種類あります。
大手は全国各地の広いエリアをカバーしているためさまざまな地域の不動産売買を行えます。また、CMなどで有名な業者であれば売主様にとっても安心感もあることでしょう。しかし、エリアごとの情報力はそれほど高くなくケースが多いです。
地域密着型は知名度こそ低いものの得意エリアの情報に精通しています。適正な相場観を持って査定額を算出でき、地域のニーズに合わせた販売戦略を取れるため、スムーズに売却が進みやすいケースが多いです。
仲介力がある
不動産会社は仲介力がとても重要です。いわば仲介力とは不動産売却をする実力のようなもので以下のポイントをもとに見極めましょう。
ポイント1豊富な集客ツール
店頭広告・雑誌・チラシ・Web集客・レインズへの登録など複数のツールを駆使できれば露出が上がり集客しやすく不動産も売りやすくなります。
ポイント2豊富な顧客情報
不動産会社が多くの買い手とコネクションを持っていれば売却もスムーズに進みやすいです。
ポイント3地域情報に詳しい
地域の相場やニーズはもちろん、治安や特徴などを把握している不動産会社ならば、そのエリアに合った売り方を行うことができます。
ポイント4安易な囲い込みをしない
囲い込みとは他社に物件情報を意図的に流さず、自社のみで買主様を探す行為です。売主様・買主様双方から仲介手数料を取れるため不動産会社によっては利益倍増のために行うところがあります。
売主様にとっては売却までに時間がかかるためデメリットが多いです。
売却を得意としている
不動産会社は「賃貸仲介」「不動産売買」のどちらかに特化していることがほとんどです。不動産売却を行う場合は不動産売買を得意とする業者を選ぶようにしましょう。売却事例を確認したり、問い合わせ時の反応みたりして確認できます。
スタッフが信頼できる
ポイント1宅地建物取引士がいる
不動産会社ならば必ず宅地建物取引士が在籍しています。店頭への掲示はもちろん、ホームページにも掲載されていますので確認しましょう。
ポイント2査定額の根拠を示してくれる
査定額の根拠がしっかりしている不動産会社は信頼できます。地域特性を熟知している裏付けにもなりますし、不動産売買の経験値が高く真摯に顧客と向き合っている証拠にもなるためです。
ポイント3わかりやすく説明してくれる
不動産は専門用語も多く法律も絡んでくるため素人にはわかりにくいものです。難しい内容をわかりやすく説明してくれる担当者であれば、顧客目線に立った担当者であると判断することができるでしょう。
ポイント4しっかり話を聞いてくれる
不動産売却は担当者との二人三脚で行うことが大切です。勝手に話を進めるような担当者がついてしまうと、納得できる売却を行えません。顧客に寄り添い、希望や悩みをじっくり聞いてくれる担当者のいる不動産会社を選びましょう。
ポイント5店内の清潔感
不動産業に限った話ではありませんが、整理整頓できていないような業者はおすすめできません。整理できないくらい忙しく、一人ひとりの顧客に向き合ってくれない可能性があるためです。また、第一印象を気にしないような業者は販売力も期待できません。